2007年09月06日(木)
[商店建築]9月号 [商店建築]
◇[業種特集]スペシャリティーストア【★★★★☆】
06年10月号以来のスペシャリティーストア特集。前回に続き今回も、メガネ店に注目しており5軒掲載。そしてCDショップやフラワーショップ、靴屋や呉服店など、変り種業種が並びます。
事例のトップは、表紙も飾っている「ジンズ・グローバル・スタンダード流山店」(千葉県流山市)。設計は中村竜治。07年度JCDデザインアワード大賞受賞作です。また、3番目にはオシャレアイウェアショップのさきがけ的存在、「オブジェ」(京都市左京区)が登場しています。
付帯記事「アイウェアショップのブランディング戦略」では、3ブランドのレポートにより、アイウェアショップの快進撃をタネあかし。メガネ男子ブームやヨン様といった、メガネに関する社会現象に触れたまとめ方もうまいです。
◇[海外特集]N.Y.の最新ショップデザイン【★★★☆☆】
07年1月号以来の海外特集。前回は上海、今回はニューヨーク。勢いのある都市をセレクトしています。ページに自由の女神像のシルエットをあしらって、エディトリアルデザインにも遊び心が見えます。
ホテルの客室やレストランなど、ホテル関連の事例が豊富。観光客が増えているのでしょうか。天井からフェイクの日本刀を吊り下げたステーキハウス「Kobe Club」などというお店も紹介されており、日本ブームはまだまだ健在である模様。
ただ、どうでしょう。デザイン自体は、ちょっと野暮ったいような気もします。アールのついた壁面や照明器具、メタリックな装飾。バブル時代のインテリアをほうふつとさせる懐かしい雰囲気の店舗が目立ちます。
◇[特集]グラフィカルな商空間【★★★☆☆】
グルービジョンズのグラフィックを壁や天井にはりめぐらしたカフェ「sign」(東京都港区)や、ニーナ・ヨブスのグラフィックをあしらった「横浜ベイクォーター」(横浜市西区)など、グラフィックデザイナーとの共同事例が、近年注目を集めています。そうした流れを受けたのか、商空間におけるグラフィックを扱う特集が登場。
事例は7つ。廣村正彰氏がディレクションとサイン計画を担当した「日産自動車デザインセンター」(神奈川県厚木市)。壁に織物の紋様をあしらった和食店「くらがりまさ」(京都市東山区)。ガラス面に木枝のグラフィックをあしらった「ピー・ジーカフェ」(東京都千代田区)……などなど。
サインから壁紙まで幅広くグラフィックを扱っており、若干散漫な印象があります。どれか1本に絞っても、じゅうぶんに特集は成り立ちそう。
[今号の評者、建築&住宅メディア研究会 平塚桂]
◇平塚桂(ひらつかかつら)
ライター。主に建築について一般誌中心に執筆。たかぎみ江とともに[ぽむ企画]として活動。京都で12年間過ごした後2005年に上京。京都ではデザイン書店「Sfera Archive」店長なども経験。
◇建築&住宅メディア研究会
代表/細野透
会員/今井早智、岡部明子、神谷徹、高橋靖一郎、殿木真美子、萩原詩子、平塚桂、守山久子
Posted by 管理者 at 11時30分
